研究業績
福祉社会研究 24, 113-127 (2024)
学校教員のワーク・エンゲイジメント、 ワーカホリズムとメンタルヘルス及び ワークモチベーションの関連性
著者
印南優斗
キーワード
ワーク・エンゲイジメント, ワークモチベーション, メンタルヘルス, ワーカホリズム, 学校教員
カテゴリ
福祉社会研究
Abstract
学校教員は業務の特殊性、多忙化等から病気休職者数が増加している。そんな中でメンタルヘルス対策としてポジティブな側面があるワーク・エンゲイジメントが注目されている。本稿では、小学校・中学校・高等学校の教員を対象に質問紙調査を行い、学校教員のワーク・エンゲイジメント、ワーカホリズムとメンタルヘルス及びワークモチベーションの関連性、特に学校教員のWMはWEによって高められること、メンタルヘルスの不調はWEによって緩和され、WHによって強められることを検討した。学校教員のメンタルヘルスはワーク・エンゲイジメントから良い影響を受けており、ワーカホリズムから悪影響を受けていた。また、ワーク・エンゲイジメント、ワーカホリズムの両要因がワークモチベーションを高めていたが、ワーク・エンゲイジメント、ワーカホリズムの下位概念によってはメンタルヘルス、ワークモチベーションに影響を与える方向が異なる結果が得られた。